5300万円で売れるも一家離散となったマンションの売却[東京・68歳]

現在68歳の神奈川県に暮らす男性です。

この歳までに海外を含めて10回の転居を経験し、今ではやっと海沿いの落ち着いた地でリタイア生活を楽しんでいます。

そんな私が仕事の関係で日本を離れ、海外生活を始める際に売却することになったマンションは、新築で購入して以来7年間暮らしていた理想的な住まいでした。

東京の都心部まで25分という電車の駅までは徒歩10分以内、その駅周辺には様々な商店や飲食店、そして医療機関や教育施設も整っている街に建つマンションでした。

9階(最上階)の部屋にはリビングルームのある南面と西面、そして寝室がある北面の3面にバルコニーが付いていました。そのバルコニーからは眺望が良く、日差しも最高でとても明るいマイホームは家族全員が喜べる住環境でした。

90平米の4LDKは2人の子供と自分の母親、そして私たち夫婦にとっては最適な間取りであり、そこでの7年間の暮らしがその後も永遠に?続けば良いと考えていました。

しかしながらサラリーマンの宿命とも言える「転勤」は私をも例外にはしてくれませんでした。

転勤、それも大学を卒業したばかりの二人の子供たちと母親を連れてはいけない「海外転勤」の辞令を受け取った私は、短時間で或る結論を出さねばなりませんでした。

それは一家離散とも言えるものでした。長男は自力でマンションを購入する。次男は一人で賃貸マンションに入る。母は有料老人ホームに入居する。そして私たち夫婦だけが海外へ・・・

この結論の下に、全ての計画を実行するのに与えられた時間は2ヶ月間しかありませんでしたが、家族全員の努力で子供たちと母親の新居は何とか確保できました。

しかし問題は現マンションの売却でした。

子供たちや母親が転出しない限り引き渡せない、かといって私たちが海外へ出国する前には売却契約を完了させておかなければならないという時間的制約の中での売却プロジェクトでした。

契約した不動産会社にも事情は理解して頂いていましたが、時間的な制約が理由で安売りはしたくないとの思いもあり、最悪の場合、最初は私が単身で海外赴任し、妻だけが売却完了まで残るとの選択肢も考えました。

結果的に夫婦揃って出国できるタイミングで売却は完了しました。購入した時の金額は5600万円でしたが、7年程経過した時点での売却価格は購入時の価格よりも少しだけ安い5300万円強でしたので、利益こそ出ませんでしたが、ローンを完済しても海外から帰国した際に再購入する時の小さなマンション用の資金は残すことが出来ました。

このマンション売却は、一家離散が伴うものでしたが、子はやがて独立するものであること、母は既に介護が必要になっていたこと、そして自分が海外から戻った時には4LDKの広さや駅に近い高額物件は必要なくなること、などを考え合わせると結果的には良い機会であり満足のいくものであったと考えています。

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